「可愛いとは思ってるけど人気があるとは思ってません。」
正確な時期は分からないが、おそらくモーニング娘。に加入して(2003年)間もない頃のテレビ出演動画だった。
モーニング娘。構成員たちが一列に並び、メンバー内で(世間から)一番人気があるのは自分だと思う場合、手元にあるボタンを押す、という場面だった。
ボタンを押した3人の中に、道重さゆみは入っていなかった。
「どうした道重?」と不思議そうに尋ねる矢口真里にほぼ真顔で道重さゆみが返したのが、最初の言葉である。
ネットで動画を見た私は、機転の利いた対応に大笑いした。
しかし、それ以上に気になったのが、最近の発言とのずれである。
「(もし自分がAKBの一員で)総選挙をやったら一位になると思う」(2011年3月8日「ロンドンハーツ」)
「(私は)世間では一番可愛いと言われている」(2011年4月5日「PON!」)
上記の発言は、「私は一番可愛いと自分で思っているし、それは社会的にも認められている」という信念がなければ成立しない。
しかし、どうも動画から判断するかぎり、デビュー間もない頃は「私は一番可愛いと自分で思っているが、それは社会的には認められていない」というのが基本的な姿勢だったようなのだ。