会場が去年より大きくなった分(昨年は東京会場のTOKYO FM HALLが300人くらい、今回の山野ホールは700人くらい?)当選しやすくなったのか、私は2公演とも申し込んだら両方当たった。だから両方観に行った。1回目が16時開演、2回目が19時開演。
この記事は私がそのイベントに参加した記録である。岡井千聖が言ったことを、メモを元にしてなるべく忠実に書き記すことを強く心がけたものの、細かい口調や言葉遣いまではすべて再現出来ていない。私の勘違い、聞き間違い、無自覚の記憶の捏造もあるだろう。全部の発言を網羅している訳でもない。議事録ではない。正確な内容と発言については後日ファンクラブ会員向けに発売されるであろうDVDを観てほしい。この記事は参加したイベントの楽しさを文字として残したいという一ファンの欲求に基づいて書かれたものであり、内容や発言については参考程度に留めてもらいたい。
13時前に会場の山野ホール(代々木駅から徒歩数分)に着くと、既にヘッズが集結してグッズ列を作っていた(ヘッズとグッズで韻を踏みたい訳ではない)。100人以上は並んでいる。仮にこの後ろに並んだら自分の番まで相当に時間がかかる。記念に写真でも買おうかなと思っていたが、列を見て気が失せた。
℃-ute 岡井千聖バースデーイベント2014 オリジナルグッズ
https://www.up-fc.jp/helloproject/news_Info.php?id=6040
マフラータオルあたりが気になる。一部の商品を除いて後でネットで買えるようになるので、そのときにまだ欲しかったら手を出すかも。
代々木駅近くのPRONTOで15時くらいまで桜庭一樹の『私の男』を読んだ。頼んだアイスカフェモカはあまり好きな感じではなく、半分くらい残した。クリーミーすぎた。甘すぎた。カフェ・ド・クリエのアイスカフェモカの方が好きだ。
会場前に戻ると、「チケットゆずってください」と書かれたボードを持って練り歩いている男がいた。そこまではよくあることだが、その下に「ちさポテト下さい!!」と書いてあった。ちさポテトというのはこのイベント用のグッズでスナック菓子に写真が一枚付いている。写真目当てで買った人からお菓子をただでもらおうという魂胆らしい。比喩じゃなくてリアルな乞食じゃないか。
Berryz工房の最新シングル「愛はいつも君の中に/普通、アイドル10年やってらんないでしょ!?」を地面に置いてタダで配っている紳士がいた。「これ、もらっていいんですか?」と確認してから一枚いただいた。実のところこのシングルは一枚購入済みなのだが、誰かにあげてハロプロを布教するために使おうと思う。
AKBでアイドルが握手会の参加者に斬りつけられた例の事件以降、ハロプロでも荷物検査や警備が厳しくなっているが、つい数日前、ファンクラブイベントでも手荷物検査を厳格化する通達が出たばかりである。
Hello! Projectファンクラブイベントでの手荷物検査について
http://www.up-fc.jp/helloproject/news_Info.php?id=6074
厳格化された荷物検査にどれだけ時間がかかるのか読めないので開場時間(15:15)になったらすぐに列に並んだ。
最初2列で並ばされていたファンたちは、途中から4列で並ぶように指示され、最後の荷物検査は5列になっていた。5列ある上に各列に二人ずつ係員が配置されているおかげで検査は円滑に進んで、すぐに入場出来た。
近くに「眼鏡ケースの中まで見られた」と言っている人がいた。一方、見るからに善良そうで怪しむ余地がない私は軽い検査と「録音機器、カメラ、アルコール類はお持ちではないですか?」という口頭の確認で済んだ。
地下の会場に着くと、電波がつながらなくなった。山野ホールは以前Juice=Juiceのシリアルイベントで来たことがあるがそのときにもつながらなかったのを思い出した。手持ち無沙汰なので資料を見る。A4の紙に両面で印刷してある。片面には「岡井千聖HISTORY①」という年表(後で貼り付ける)、その裏にはMUSH&Co.の『明日も』という曲の歌詞。右下にWriting by Mai hagiwaraと書いてある。萩原舞に書いてもらったようだ。かなり可愛らしい字である。
席は9列目。右には女性の二人組。関西弁。聞こえてくる話によると新幹線で来たようだ。萩原舞の文字を見て興奮していた。左も女性だった。
1回目(16時開演)
岡井千聖、登場するなり「緊張する」を連呼。
バースデーTシャツを着用したりこの日に発売されたグッズを持ったりしているファンが多いことに触れて「ちょっと最近色々あれだからね。よかった、頑張って」と岡井。
だいぶぼかしているが、今年のクールハローと呼ばれる方針に沿ったグッズのデザインが滑りまくっていてよろしくないという意味である。それが顕著なのが各ツアーやメンバーの誕生日に発売されるTシャツだ。一般的な服としてもお世辞にも「クール」とは言えない上、ハロプロに対する愛の感じられないデザイン、メンバーカラーを無視した黒や白の生地。喜んでいるファンはおそらく皆無に近い。そのような迷走した会社方針という制約の中、岡井は自らスタッフと交渉してファンが喜ぶグッズを作り出しているのである。6月7日に行われた℃-uteコンサートツアー座間公演のアンコール明けMCでも、本来であれば黒になりそうだった自身のバースデーTシャツの色を頑張ってライトグリーンにしたことを明かしている。(この記事参照。)
しかし「かといってこれから期待出来るわけじゃないけど」と、クールハロー!路線が今後も続くであろうという不安を覗かせた。
トークで3枚の写真を使うらしい。写真を運んでくるスタッフと見せかけて矢島舞美と萩原舞がステージに現れた。驚きの歓声。「出て来るの早すぎだから!」と岡井。矢島も萩原も、イベントの当事者ではないという安心感からかリラックスしているように見える。萩原は「すっぴんでしょ?」という岡井の問いを否定したが、「ちゃんとメイクをしていない」と言っていた。
萩原は「千聖はテンションがおかしかった。そわそわして歩き回っていたし、『岡井、いっちゃっていいっすか?』とか言ってたもん」と開演前の岡井の様子を話す。
萩原は「歌は一緒に練習したんだから間違えないでね。間違えたら、(客席の)後ろでマイクを通して『オイ!』って言うから(笑)」と岡井にプレッシャーをかける。それじゃオイって言われっぱなしかも、みたいなことを言って岡井はおどける。
矢島と萩原が捌けようとするが、「一人だと緊張するからもうちょっといて」と岡井が駄々をこねる。「ねえ、5分だけ!」と裏にいるスタッフの方を見て懇願する。結果、「岡井千聖HISTORY」の最初の項目だけいていいという許可を得た。
岡井千聖HISTORY
「誕生。3404グラムで、今の15分の1でした。計算しちゃダメだからね。
10ヶ月で歩いた。生命力強め。滑り台が大好き。赤ちゃんがベビーカーに乗ってると必ずキスをしていたらしいです。キス魔だったんですね。今は違いますよ」
なかなか矢島と萩原を帰そうとしない岡井に業を煮やした萩原が「うちら、もう帰っていい(笑)? 客席で見たいから」と切り出す。矢島はあまり言葉を発さず、ずっとニコニコ笑っていた。どのタイミングか正確には覚えていないがこの辺で二人は退散。私は目で確認していないが客席の後方で観ていたらしい。
公演後のブログ
矢島
バースデーイベント(o^^o)
http://gree.jp/c_ute/blog/entry/686849877
萩原
chisa!!mai
http://gree.jp/c_ute/blog/entry/686838949
「1歳。泣き虫で、ママじゃないとダメだった。パパとか人があやしても泣きやまなかった」
グッズの「千聖20thライト」を持っている人がどれだけいるのかと客席に問いかける岡井。多くのファンがライトを手に持って掲げる。岡井、満足げ。
「結構強いでしょ、光。前の℃-uteの奴(2013年の武道館公演で発売された「℃」の形をしたライト)より(笑)。ゲットしてない人は、ゲンコツしたいと思います(笑)」
「3歳。川にジャンプして顔を切った。ママはショックを受けたみたいです。女の子なのに・・・って。縫わなかったんです。縫わない方が傷が残りにくいと言われて。女の子のみんな、顔に怪我しないように気を付けてね。
この頃は食べ物に執着がなかったらしいです。そのままだったらよかったのにな。こんなに太らなくて済んだのに」
「5歳。ピーターパンで主役。運動会では必ず一位を獲っていた。負けず嫌い。
好きな子が二人いた。こうへい君とかずき君。こうへい君には好きって言われた。そのことを先生がママにチクって、家に帰ってからママに『なーに、こうへい君に好きって言われたの?』と言われて泣きました」
「7歳。キャンプで寝起きが悪すぎて草原に残される」
8歳(ハロプロのオーディション合格)を飛ばしてしまいファンが騒ぎ出す。それを受けて8歳に戻る。
「私はモームスも知らなかったウルトラマンが好きでした。むしろ妹がハロプロのことが好きだったんですけど、妹は年齢が足りなくて応募出来なくて。で私が受かっちゃいました。ママは自信満々で。私は(オーディションの歌を)歌いたくない、覚えられないと思っていて、オーディションの歌も何となく覚えて(笑)行った」
「11歳。モーニング娘。のオープニングアクトに出演。覚えられずよく叱られました。『千聖、ちゃんと練習してきた?』『してきた』『嘘でしょ!』『してない』って(笑)」
「13歳。紅白歌合戦に出演。この頃は売れるんじゃないかなーと思ってました。自分たち来てるぞ!と。で、まあ現状です(笑)」
「(14歳のときに萩原舞から)大福みたいと言われ太っていることに気付く」
3枚目の写真を公開。「七五三のどれかかな」という大ざっぱな紹介。私の周囲から「雑だな・・・(笑)」「七五三のどれよ?(笑)」という声がちらほら聞こえる。
「16歳。YouTubeに『Danceでバコーン!』を踊ってみた【岡井千聖(本人)】を投稿。最初は嫌だったんです。ダンス得意じゃなかったし。この頃は、自分が℃-uteに貢献出来ていないのが悩みでした。でもこの動画で覚えて好きになってくれたと言ってくれる人がいると嬉しい。
ソロライブでは歌うことの楽しさと、自分のために集まってくれる人の存在のありがたさを知りました。もっと頑張ろうと思いました。努力が遅かったなと思います」
「18歳。武道館公演を発表。もし武道館が決まっても泣かないよねと舞と話していたんですけど、その二人が一番泣いていました(笑)」
「19歳。カウントダウンライブ。この前日の仕事が凄く忙しくて。『モテない女』という番組の収録があって。モテないのは確かですよ。(忙しさが)芸能人みたいで。そういうの嫌いじゃない。正月も忙しくなりたい。最近は正月はテレビ消してます」
以上でHISTORYの振り返りが終了。「あんま覚えていないんです、昔のことは」
夢コラボ
ステージに上がったファンは、メモに漏れがなければ下記の四名である。
- バーチーさん(男)
- チャーさん(女)
- 男女ペア(名前は聞きそびれた)
「リハーサルは(ファンの役を)愛理がやってくれたんです」
公演後のブログによると鈴木愛理は犬のお参りに行くためにイベントに行けなくなったとのこと。
ちさと20!(あいり)
http://gree.jp/c_ute/blog/entry/686841775
事前に歌割は指定してあるが、最後の締めの部分は、一番上手いと岡井が判断した人に直前に指名される。チャーさんが選ばれた。たしかに上手かった。
皆さん上手だと褒める岡井。
「前回は面白い人もいたの(笑)。上手なんだけど。今日は真面目な方たちで(笑)」
「男性の方が高い声を出すのは大変だったと思います」
歌
1.かっちょ良い歌
「次は2曲続けて歌うんですけど、2曲目(通算3曲目)は座って聴いて欲しいと思います。バラードなので」
岡井の言う「2曲目」を通算2曲目と思い座ろうとするファンたち。「あ、2曲目です」と岡井。
2.お願い魅惑のターゲット(メロン記念日)
3.藍(スキマスイッチ)
「スキマスイッチさんの藍、聴いたことない人は本人のを聴いてもらった方がうまいので聴いてみてください」
4.ロマンティック浮かれモード(藤本美貴)
何と途中から藤本美貴が登場。見たことのないような驚き方を見せる岡井。沸き上がる客席。
バースデーTシャツの着用率の高さに触れる藤本。「みんな普段も着るんだよね」と客席に問いかける。
「もう二十歳? 育ったねー! 金髪になって(笑)」
「去年のバースデーイベントはVTRで出させてもらったんですけど、岡井ちゃんが私のことを尊敬しているというのをいつもスタッフ経由で聞くんですけど、本人から一度も聞かなかったんですよ。後輩から嫌われてるんじゃないかと思ってた」という藤本の発言は、岡井が否定する。
「すみません、お子さんもいるのに・・・」と岡井は恐縮する。
「そこ? そこを気遣う?」と藤本は笑う。
「(私が出ることを)岡井ちゃんは知らなかったんだよね」と藤本。
「知らなかったです。また舞ちゃんかなっきぃかと思った(うんざりしたような表情で)」と岡井。
「美脚すぎて、負けると思いました」と、藤本がショートパンツから魅せる脚に言及する岡井。いやいや・・・と少し恥ずかしがって笑う藤本。
ケーキがステージに。岡井の金髪を表しているらしいが客席からは見えない。「後で岡井ちゃんのブログ(に上げるということ)でいいね?」と藤本。
「ヲタ芸をしてなかった人が、藤本さんが来てからヲタ芸を始めた。さすが藤本さん」と岡井。
岡井がお酒が飲めるようになったということで、今度飲みましょうという話をしていた。本当に?と何度か藤本は念押ししていた。
藤本が捌けて一人になった岡井。「みんな今日ラッキーだったね」と言って、一呼吸置いてこう漏らした。「ちょっと最初怖かった・・・」
イベント後に更新された藤本美貴のブログ。
後輩ちゃん
http://ameblo.jp/miki-fujimoto/entry-11882381919.html
次の曲に行く前に、給水。ペットボトルからストローで水を飲む岡井。客席の誰かが「日本酒!」と言ったらしく、「さっきからこれ日本酒じゃないよ(笑)。これが日本酒ならどんなアイドルよ」と笑いを誘う。
5.明日も(MUSH&Co.)
イントロがアカペラだった。
アンコール(千聖!コール)
6.僕らの輝き(℃-ute)
首にまいたグッズのタオルを紹介し、文字が上手いでしょと自画自賛。絵は上手い友達にイメージを伝えて描いてもらったとのこと。
可愛いグッズが出来たと満足げ。「脱クールハローだね!」と煽る岡井に場内は拍手喝采。
「あんまり言うと怒られるから」と前置きして、「(会社は)格好いいのを目指してるんでしょうけど、たまには可愛いのもいいでしょ。道重さんのTシャツ、うまくいくといいね」
「二十歳になったからといってそんな変わらない。でも常識問題は出来るようになりたいですね。
13年間アイドルをやっている人は他にいない。それを誇りに変えて これからも皆さんと思い出を作りたいです」
「緊張した。ずっと緊張していた。(次の曲に行く前に)ちょっと待って、今歌詞思い出すから(笑)。(しばらく考え込む)ここに立つと真っ白になるんだから。何年間やってても変わらない」
7.Dearest(松浦亜弥)
「結構選曲、よかったっしょ? そうでもなかった?(笑) まあそれは何ていうのそいういうの・・・その人によるでしょ」
「これからお見送り会でポストカードをお渡しするんですが、そこで誕生日の誕の字を間違えちゃいました。千聖らしいと思ってやってください」
これまでの本編終了時点で17:10くらい。
お見送り
場内アナウンスで指輪、腕時計、アクセサリーを外すように指示があった上、岡井千聖にたどり着くまでに三回くらい別々の係員が手のひらを見せろと要求してきたので握手があるのかと思ったら握手はなかった。通り過ぎざまに一瞬顔を合わせてまた先に進むというくらいのスピードだった。言えるとしてもせいぜいありがとうとか楽しかったくらい。無言でも全然成り立つ。そんな短時間でも(私が観測できたかぎり)一人一人の顔を見てありがとうと言っている岡井。プロフェッショナルである。
みんなほぼ立ち止まらずに通り過ぎるだけなので待ち時間が短く、エスタシオンの黒づくめスーツ集団に肩や背中を触られながら剥がされるストレスがないのがよかった。
最近のハロプロはシリアルイベントの握手がなくなっているらしい。私は接触にあまり興味がないのでこの流れは歓迎する。シリアルイベントやリリースイベントで仮に何か接触に寄ったことをやるにしてもこれくらいがいいのではないか。そうすれば個別握手会の稀少価値ってのも出るもんでしょ。
お見送り会が終わって、電波のつながる地上に出たのが17:30くらいだった。Twitterにポストカードの写真やMCのレポートを投稿していたらあっという間に開場時間(18:15)が迫ってきた。
2回目(19時開演)
荷物検査の列と人員が十分用意されているおかげで、入場口はまったく並んでいない。よくよく見てみると、5列のうち2列は係員が女性のみで、女性はそちらで検査を受け、男性は他の3列(男性係員だけが配置されている)に誘導されている。何人か前にテニスラケットを預けさせられている人がいた。
私の席は25列目の中央だった。1回目よりだいぶ後ろだが、18列目から段差があったので視界を遮られなくて見やすかった。今回は左右とも男で、1回目より落ち着く。
2回目は配布資料の岡井千聖HISTORYが②になっていて、内容が(全部ではないが)1回目と違った。裏側の『明日も』の歌詞が書いてある方は1回目と同じだった。
1回目に比べて岡井の緊張は解けているように見えた。
「3時間前まで、20歳になる3時間前まで嫌でした。1回目はミキティが登場しましたね、びっくりしました。怒られるかと思いました(笑)」
「岡井千聖HISTORY」に行こうとしたところで突然、誰かの声が流れる。モーニング娘。'14の佐藤優樹だった。日本語として意味が分からない部分もあったが大体こんな感じだった。
「バキューン! ドッカーン!
岡井さんのいいところは、いつも赤いリップを付けているんですけど、その赤いリップを貸してくれたり、香水を付けてくれたり、たなさたんがいなくなってからハロコンのときずっと一緒にいてくれる。まーちゃんって話しかけてくれる。まーにとっては6人目のお姉ちゃんです。(岡井「多っ!」)
これからハッピーバースデーの歌を歌いましょう。名前は岡井ちゃんかちっさーか5秒で決めてください。(岡井ちゃんにしようと岡井が会場に話しかける)ごー、よん、さん、にー、いち、終了!(ここでハッピーバースデーの歌)ではこの辺でドロンします。以上、夏焼雅でしたー!(客席爆笑)」
「ミキティの後のこの人のレベルの低さ!」と1回目に藤本美貴が登場してからの2回目の佐藤という落差を嘆いた岡井は「愛されキャラ。人の言うことを聞かない。たぶんこの(メッセージの)録音も1時間くらいかかっている。
滑舌、まーちゃんも悪いよね? 訛ってるし。北海道だからかな」等と佐藤を評した。
「今日のTシャツ(岡井のバースデーTシャツ)、まーちゃんの色(メンバーカラー)じゃない? ライトグリーン。でも(皆さんは)まーちゃんの方に行かないで(推し変しないで)くださいね」
岡井千聖HISTORY
「1994年6月21日、午後12時49分、誕生! 3404グラム。今の15分の1です。計算しないでくださいね。(ここで客席から51キロという声が飛んだ模様)51キロもないです。今の私、51キロあるように見える? え、見える? じゃ今日何も食べない(拗ねた言い方で)」
3404グラムの15倍を計算したらたしかに51キロだったので、15分の1というのが岡井の計算間違いのようだ。
「2か月で寝返りを打って、10か月で歩きました。生命力強いでしょ?」
右端の写真のボードにグッズのライトがかかっている。
「何でこんなところにライトがかけてるの? これ絶対スタッフさんわざとでしょ。℃-uteで一人だけのライトを作ったのは初めてなんだから。
色も最初の℃-uteの奴(2013年の武道館公演で発売された「℃」の形をしたライト)より明るいでしょ? ゲットしてない人は、後でゲンコツしたいと思います」
1枚目の写真を開ける。1回目のとは違う写真だ。
「2歳かな? このとき好きなポーズだったみたい(写真では右手の人差指?を右のほっぺに、左手はグーでほっぺに当てている)」当然、客席からはやってという声。「そう欲しがるよね やらないからね!」と恥ずかしがり、結局やらなかった。
「4歳。補助輪のない自転車、一日で乗れたんです! 人生やる気満々で。そのときの気持ち欲しいわ。今もやる気はありますよ。でも今は何かに挑戦するときも出来ないという気持ちになっちゃうんです。子供の頃から色々やるのが大事ですね。だから将来子供には絶対塾に行かせます」
「一人で外に出て行ってママを探しに行っていたらしいです。こんな子いなくないですか? あ、そんなことない? 私ママっ子だったんです」
「6歳。先生が嫌いで学校から逃走。水泳教室にかくまってもらう(笑)。先生が意地悪だったんです。成績は至って普通でした。凄いでしょ?(客席からエーイング)みんな馬鹿って言うけど、なっきぃの方が馬鹿だから。まいちゃんはもっと馬鹿(笑)」
「寝坊がひどくて。学校で登校班があって最初は起こしに来てくれてたんですけど、途中から迎えに来てくれなくなったんです」
「8歳。ハロープロジェクト・キッズ・オーディションに合格! このときは合格したいと思わなかった。あ、違う。合格出来るとは思わなかった。でもママは自信満々でした。合格発表を見に行くときも番号を見て『ほらあったよ』という感じ。母親は強気で。でも娘(自分)はモーニング娘。のこともまったく知らなくて。『加護ちゃん、辻ちゃん、どっち?』(どっちがどっちか分からない)って感じでした。こんなお母さんがいるからハローに受かることが出来て、よかったと思います」
「12歳。レコーディングのとき全然覚えてなくて怒られました。たまに今でもライブで歌詞を飛ばすことがあるじゃないですか。あんな感じでした。メロディも覚えられなくて。でも何気に歌割あってよかったです」
3枚目の写真。
「次はボーナスショットです。いや、違う。サービスショットか。ボーナスショットって何言ってるんだ、もう馬鹿だな」
スクール水着を着用した幼い頃の岡井。客席のあちらこちらから、お約束のフー!という声。
「水着はもう着ないです」という岡井に客席からエーイング。「写真集は一冊で十分。見たければ事務所に何か(要望を)送ってください。その数次第で何とかなるかも? いや、送ろうじゃないわ」
「13歳。キューティーレンジャー。このとき初めてつんくさんに褒められたんです。「岡井、走るの速いね」って(笑)。それがつんくさんとの初めての会話かも」
「15歳。『SHOCK』。本当にショックだった(笑)。もう『終了のお知らせ』だったもん。人数は減るし、イメージカラーは変わるし。何で青じゃなくなるの! 会社は何やってるんだ!(と当時は思った。)(会場が盛り上がる)あ、でも今は緑好きですよ。
今思うと愛理はプレッシャーだったんだろうなって。私たち(愛理以外)は「チャー隊」と呼ばれていて。「マイダーリン隊」よりひどいよ(笑)。でも『アダムとイブ(のジレンマ)』で初のセンターをやらせていただいて、センターにいることの不安を感じました。(『SHOCK』当時はセンターの重圧を理解せずに嫉妬をして)愛理に申し訳なかったなって」
「16歳。YouTubeに『Danceでバコーン!』の「踊ってみた(本人)」動画を投稿。当時は℃-uteに貢献出来ていないのが悩みでした。でもこの動画で℃-uteやハローのことを知ってくれた人もいて嬉しかった。結果として他の(ハロー内の)グループに行った人もいるかもしれないけど、ハローのことを知ってもらえてよかったです。
初のソロライブ。最初はお客さんが100人でした。今日はこんなに集まってきてくれて嬉しいです。
『Kiss Me(愛してる』。(ビデオクリップを)一番気に入っています。痩せているし髪の毛も長かったので。
愛理とのライブ。またやりたいです」
「次、℃-uteのライブは武道館かな?(ここで客席からパシフィコ!という突っ込みが入る)パシフィコ! その次が武道館か。あ、ハロコンかあるね。武道館までに終わってる? ℃-ute頑張ってるんで、ハロコンにも来てください」
夢コラボ
応募したファンから抽選で選ばれた人たちが、ステージに上がって岡井とDanceでバコーン!を踊る企画。事前にホームページで参加者を募集していた。
「℃-ute岡井千聖バースデーイベント2014」にご参加される皆様へ緊急大募集!!
http://www.up-fc.jp/helloproject/news_Info.php?id=5997
登壇したのは、
- うっちーさん(男)
- グリーンマンさん(男)
- すだゆうたさん(男)
- かなさん(女)
- のぞみさん(女)
- ピロシさん(男)
- 荒井さん(男)
- 女性二人組(名前は聞き逃した)
一人一人が登壇する際、岡井がその人の意気込みを読み上げる。岡井の誕生日を祝うためにファンクラブに入ったというのぞみさんのメッセージを受けて「え、千聖の誕生日を祝うためだけにハロプロのファンクラブに入ってくれたんですか? ファンクラブ限定なんだね、このイベント」と岡井。客席からはおいおい知らなかったのかよという感じの声が出る。「あんまそういう細かいこと考えてなかった」
ムーニーさんという女性が呼ばれると客席のあちこちから歓声。
「ムーニーちゃん人気なの? そうやって何?女の子ファンを狙ってるの?」
ステージに参加者全員が揃う。
「みんなライバルみたいな目で千聖を見てくるんだけど(笑)」
「いつも(客席で)よく踊ってくれている二人です」とピロシさんと荒井さんに光を当てる岡井。後列にいるその二人を前に来させようという流れになるが、二人はいやいやという感じで断る。
そのやり取りの中で岡井が彼らに近づく。一定以上近づくのを制止しようとする護衛スタッフ。それを嫌がって振り切ろうとする岡井。
「(スタッフに向けて)大丈夫だから! 今まで何もされたことないし(笑)。本来だったら平気なんです、ハローは!」
「みんな誰のパートで覚えているの?」という岡井の問いかけに参加者たちは「あなたです」という仕草で手を伸ばして岡井を指し示す。
「いないよね、愛理とか(笑)」と岡井が冗談を飛ばすと、一人、愛理で覚えてきている人がいた。岡井が理由を聞いて何か説明していたが私は聞き取れなかった。
ピロシさんが黄色Tシャツの背中に黒テープで「雅命」という文字を貼っている。
「お、いいね、雅命!」
ダンス終了後。
「もう感無量。みんなうますぎ。一曲でこんな疲れたことない。ピロシさんと荒井さんのあの動き、何ですか(「Funky男子~」のところでM字開脚のような姿勢になっていた)。虫かと思った(笑)」
参加者たちがステージから客席に戻る。拍手。
「(客席の)みんな行きより帰りが尊敬の眼差しになってる(笑)。正直舐めてました」
歌
歌う前に水を飲む岡井。客席から「日本酒!」という声。
「日本酒じゃないから! これが日本酒なら今おかしくなってるでしょ? お水! クリーンクリーン」
1.ロマンティック浮かれモード(藤本美貴)
2.赤いフリージア(メロン記念日)
3.やさしさで溢れるように(JUJU)
「メロン記念日の楽曲、℃-uteに欲しい。メロン記念日、いい曲が多いですよね。℃-uteなんて『サクッと世界羽ばたく』だから。『サクッと世界羽ばたく、オイ!』(振りを交えて)。でも℃-uteはこれで頑張っていきます(会場から拍手)。
『やさしさで溢れるように』はJUJUさんの方が全然うまいので、帰って聴いてみてください」
4.かっちょ良い歌
5.明日も(MUSH&Co.)
アンコール(「千聖!」コール)
6.Dearest(松浦亜弥)
「最初のソロライブでも歌ったんですけど、さっきと同じところで間違えました(笑)。頭をよぎったんです。(間奏明けの歌いだしは)ここだ! 通り過ぎた!って(笑) でも心を込めて歌いました(客席から拍手)」
「二十歳という実感はないんです。お酒は、ケンちゃん(父親)みたいに(酩酊状態に)ならないように飲んでいきたいと思います。
二十歳になれると思ってなくて。皆さんの中にはもっと長く生きている人もいて、尊敬します」
「やる気がない時期も・・・いややる気はあったんですけど、やる気があっても出来ない時期もありました。最近では覚えも、前よりはよくなりました。一番最初のイベントに来た人は分かると思うんですけど、最初はほとんど覚えられなかったです。一曲ほとんど歌えなかったこともありました。『恋の花』という曲のとき。今では、今というか数年前ですけど、ソロライブも出来るようになりました。今日の会場はいつも℃-uteのイベントで使っている会場なので、ちゃんと埋まるのかなあって不安だったんですけど、しっかり後ろまで埋まりました。他の子を応援している人もいるかもしれないけど、千聖のために集まってくれる、その気持ちだけで嬉しいです。ソロライブ、またやりたいです。まあ今日もソロのライブコーナーはありますけど。楽しかったですか? 私は感無量です。
帰りにポストカードをお配りするんですけど、そこに書いてある誕生日の誕の字を間違えちゃったんです。でもそういうところが千聖かなって。あ、でもちゃんと書けるようにしますよ。ポストカード、可愛いので。あ、1回目も来てくれた人、いる?(客の大半が挙手)ポストカード、可愛かったでしょ? グッズも可愛かったでしょ?
19のとき、バスツアー、ソロバスツアーがやりたいって言ったんです。でもスタッフさん無視ですよ。(今年)土曜日なのにね。
来年はカラオケを借りて飲んだり歌ったりしたいね。そういうラフな感じもたまにはいいじゃん」
ここで突然、音楽が流れる。ちょっと悲しげな音楽なので岡井は「(私がハロプロから)卒業?」とおどける。すると、母親が手紙を朗読する音声が流れる。内容は大体こんな感じ。
「千聖は二十歳になったけど、私にとってはまだまだ子供。千聖が産まれた時、こんなに幸せなことがあるんだっていうくらい幸せだった。やっと会えたと思った。胸が痛いほど幸せだった。
産まれてからは、それはそれは大変だった。芸能界に入ってからは大変なことが続いて精神的にきついこともあった。千聖は泣きながらダンスや歌をやっていたこともあった。小学生なら経験しなくていいつらいこともあった。その度に、『やめてもいいんだよ?』と言ってきたけど千聖は『やめない』と言ってきた。それを聞いて私の方が弱かったんだな思った。どんなことがあってもこの子を守らなきゃと思った。千聖がいるおかげで、人生のつらいことがすべて半分になった。感動をたくさんもらった。千聖は自分が大変なのにいつもママ大丈夫? 何が食べたい? と気遣ってくれる。こんなに幸せな母がいるのかと思う」
号泣する岡井。「もう、長いよ!」と言って会場が和む。手紙は続く。
「人生にはつらいこと、悲しいことがある。それがないと人は成長できない。泣きたいことがあっても、思いっきり泣いて、また生きていこう。千聖の笑った顔も、泣いた顔も、ママには幸せだよ。これからも笑顔溢れる日々を過ごしてね」
左袖からスタッフが現れ、箱ティッシュを差し出す。岡井が一、二枚取る。箱ティッシュを持って捌けるスタッフ。
「箱をここに置いてってよ!もう!」と岡井がやけくそ気味に言い放つと本当にスタッフが戻ってきて箱を下に置く。あ、すみませんという感じの岡井。客席から笑い。
「もうやだ! こんな手紙いらないのに。直接、渡してくれればいいのに。会社が頼んだんでしょ?(客席笑。岡井、涙でグシャグシャ。)もうやだ。もうライト(自身に当たっている照明)消してほしい。もうやだなあ。もう。なんだっつーの(客席笑)。いいお母さんでしょ?
ケンちゃんは手紙書けないから(笑)。大人気だね、ケンちゃん。今日ケンちゃん来てるんだよ(位置を指し示す。18列目(後半ブロックの最前列)の中央にキャップを被って赤ん坊を抱えた男性が岡井父だった。
散々泣きじゃくって、ようやく落ち着いてきた岡井。もうこれでおしまいにするというようなことを言う。1回目の曲数を見るとまだ一曲あるはずなので、ファンはエーイング。「(泣くと)何かテンション下がっちゃうじゃん」と言った岡井だったが、持ち直して最後の曲に移った。
7.僕らの輝き(℃-ute)
お見送り
私が岡井の前に来ても前のチェックシャツ紳士が岡井にしゃべりかけていた(今日は帰ってから飲むの?みたいなことを聞いて岡井は飲むと返していた)ので私が岡井千聖と正対したのは本当に一瞬だった。それでも彼女はこちらにしっかりと顔を向けてありがとうと言ってくれた。
ポストカードを受け取る。写真面も文字面も、1回目と違う。写真は黒い衣装を着ての、斜め上からの自撮りだった。
階段を上がりながら時計を見たら、20時41分だった。去年のバースデーイベントも参戦したのだが、たしか60分くらいで終わっていた。今年は待ち時間もあったとはいえ、長さでは去年に感じた物足りなさはなかった。
歌もたっぷり7曲ずつ(計14曲)聴けたし、何よりコンサートツアーでは聞けないような話、仕草、反応をたくさん見られたのが最高だった。藤本美貴が出て来たときの驚き方はこういうファンクラブのイベントじゃないとお目にかかれないだろうし、母親の手紙はおそらく二十歳だからこそ用意された企画であり、ああやって泣き崩れる姿はそう何度も見られるものではない。
次のバースデーイベントはどんなのがいいだろうか? 例えばの話。岡井さんの持ち味は歌だ。歌を中心にしたイベントにして、それをライブ収録してCDで発売するのはどうだろうか? そんなCDがあったら絶対に買う。ハロプロでライブ音源がCD化されるのは聞いたことがないので欲しがるファンは多いと思う。岡井さんの歌唱力ならライブ音源化に耐え得るだろう。
でも今回のように他では聞けない話をたくさん聞きたいし、音源やコンサートでは見られない一面を見たいという思いもある。
次に私が岡井千聖を目にするのは6月29日(日)。パシフィコ横浜に℃-uteのコンサートツアー「℃-uteの本音」千秋楽を観に行く。本人にも明かされないサプライズがいくつもあったバースデーイベントとは異なりかっちりと企画され、練習、本番の積み重ねを経て彼女たちがたどり着いたツアーの集大成をしっかりと目に焼き付けたい。
公演後の岡井ブログ
二十歳 千聖
http://gree.jp/c_ute/blog/entry/686839165
中島早貴は2回目を観ていたとのこと。
-中-
http://gree.jp/c_ute/blog/entry/686841797