インド旅行は三度目なのだが、初めて行くような緊張感に襲われていた。
なぜなら、一人で行くのが初めてだったからだ。
今までの二回とも、会社の同僚(同一人物)と一緒だった。と言うと聞こえはいいが、すべて彼に任せっきりだったのだ。何日目にどこに行って何を見るかの計画段階から、それはもう、何から何まで。
実は、今回もそいつと一緒に行くつもりだった。しかし、仕事の都合で行けなくなったとかで、2週間ほど前に、いきなり俺は行けないなんて言い出したのだ。いきなりだぜ。
ワックMCを見つけたときのR.A.P(radioaktiveprojeqt)くらい「そりゃあないよ」な気分だったが、ここで旅行を取りやめるわけにはいかない。
(
「そりゃあないよ」ビデオクリップ。本旅行記のBGMにどうぞ)
旅行会社にキャンセル料を35000円くらい払わないといけない。その同僚は、私のキャンセル代金も肩代わりしてくれるほどの器の大きさは持ち合わせていないから、俺も行くのを止めるとなったら35000円をどぶに捨てることになる。
一人だと心配だから僕もやめる、なんて弱気なことを言っている場合ではないのだ。むしろ、貴重な経験をできるまたとないチャンスである。そう自分に言い聞かせる。
とはいえ、不安は拭いきれない。
今回はよりによって11日間という長期間である。日本の会社員とは思えない休暇の取り方だ。
気が重い。インドがどういう場所なのか知らない部署の同僚が、インドに行くというと「いいなあ」と羨んでくる。「仕事なんかよりずっときついですよ。インドがどういうところか知ってるんですか(キリッ」とカウンターアタックを仕掛けることは忘れない私。
今までの人生で、まともな一人旅など国内含めしたことがない。唯一あるとすれば、仕事でアメリカ出張に一人で行ったくらいだ。でも出張なんて向こうに着きさえすれば、あとはホテルとオフィスの往復。自分で何かを計画して実行するという過程はほとんど発生しない。
あれよこれよで時間が過ぎてしまい、荷物の準備はもちろん旅行計画すらまともに立てられない。
直前になって、何とか大まかな旅程を作ることができた。今回の飛行機は、デリーIN、デリーOUT。旅行の流れとしては、デリー→アムリトサル→ダラムシャーラー(マクロード・ガンジ)→デリー→脱出という感じにしたい。
何でそれらの町を選んだかは、旅行前日にツイッターに投稿したインド旅行の目標11箇条を見てもらえると、分かると思う。