2012年8月28日火曜日

2012年8月22日~28日 日記

2012年8月22日(水)

・仕事帰りに、最近駅前に出来たラーメン屋で、つけ麺。残業を2-3時間すると夕食を自分で作る気はなくなる。ラーメンよりつけ麺の方が好きだ。自分の体質にも合っている。ラーメンを食べると食道のヘルニアが悪化しやすい。

・ここ数年なかったくらいに仕事がバタバタしている。とは言っても、たかが知れているが。改めて分かったことは、朝の方が明らかに能率がよい。朝一からどれだけ集中しててきぱきこなせるかが勝負。残業時間にもなると頭と身体が疲れているから仕事の質も低くなる。しかし、残業時間の方が給料が高い。

・どうも自分のHP(ホームページではない。ヒューレット・パッカードでもない)が朝に満タンでそれから減っていくことに無自覚の人が多いようだ。朝の時間が一番貴重なのに、だらだら過ごしている。

・短期的には、仕事を遅くやって残業時間を増やすのが給料を増やすために合理的な選択である。しかし、仕事の時間を圧縮して(途中で切り上げるという意味ではない)空き時間を作った方が、長期的には絶対よい。長時間残業は、上司に対する「私は今抱えている業務でさえいっぱいいっぱいで十分にこなせていません。ましてや新しい仕事や役割は与えないでください」というメッセージである。そのまま歳を重ねたら本当にそれしか出来なくなる。そして、一日の予定を会社で埋め尽くすことで会社の仕事以外から何かを学ぶ機会を失っている。自分の可能性を食い潰しているのだ。

2012年8月23日(木)

・GAGLEの"3 PEAT"だけをiPodshuffleに入れて、シャッフルせずに聴きながら通勤。遊び心を持って音楽をやっているのが伝わってきて聴いていて楽しい。Shuffleさせる組み合わせがしっくり来ないときや特定のアルバムを聴き込みたいときは、アルバム一枚だけを入れることが多い。今日は前者。こういう日がたまに訪れる。



2012年8月24日(金)

・おそらく人生は、楽しもうとしなければ楽しむことはできない。

2012年8月25日(土)

・五感のうちどれかを塞ぐと他の感覚が強くなるらしい。たとえば一部の飲食店が照明を薄暗くするのは料理の味や香りを強調するためだとか。横浜BLITZでのBuono!コンサート中、歌を心に刻もうとしばらく目を閉じて聴き入った。たしかに歌がよく耳に入ってきた気がしたが、周囲のヲタたちの体臭もより強く感じた。

・私の近くにいた紳士の発汗量が尋常じゃなかった。岩盤浴に20分入ったレベル。それはいいんだけど、汗を拭かないで飛び跳ねるものだから飛び散ってくる。床は水滴だらけ。彼の肘が私の顔に入ったときはさすがに驚いたが、軽い「すみません」の一言すらなく何事もなかったように流してきたのにはもっと驚いた。客たちが「オイ! オイ!」と叫ぶ合間に野太い「うりゃ」を挟んでいた。これをやっている人を初めて間近で見た。終始、あまりにも必死すぎて何度か笑ってしまった。この人は仕事ではどんな感じなんだろう。

・あの環境は、男でさえ心が折れそうになる。女性専用の区域を作っているのは正しいと思う。2階の指定席もあるとは言え、そうしないと女の人は非常に来づらいと思う。

・Wikipediaで「ライブハウス」の項目を見ていたらライブハウスというのは和製英語で、英語でlive houseは「生き物のいる家」もしくは「動物園」を意味すると書いてあった。あれは動物園だったのかもしれない。

・前回一月にBuono!コンサートを観たときのブログ記事「R・E・A・Lな一日。」を何度も思い出した。

・横浜モアーズの「ハングリー・タイガー」で夕飯。子供の頃特別な日に家族で行かせてもらったレストラン(の支店)に一人で来たことに罪悪感を覚えた。見回しても一人で来ているのは私くらいしかいなかった。オリジナル・ハンバーグのスペシャル・セット(スープ、パン、飲み物付き)で1980円と、そんなに高級ってわけではないのにお腹も心も値段以上に満たしてくれる。従業員への教育が行き届いている。安っぽさを感じない。素敵なレストラン。

・池袋からの電車で無事席に座れたと思ったら隣に座ってきた男が汗臭かった。ああ。コンサートの2時間、電車が空いて私が席を移動するまでの1時間。今日は計3時間くらい鼻を汗の臭いで刺激されて過ごしたのか。

2012年8月26日(日)

・前から気になっていた小川町駅前の喫茶店「コスモス」に入った。古風な喫茶店。ナポリタンでお昼ご飯。「お若いのでたくさん食べてください」と大盛りにしてくれた。モカマタリという珈琲を飲みながら杉浦昭嘉氏の『29』を読み終えた。珈琲は「サービスです」とおかわりが付いてきた。このお店は今後も使っていきたい。

・杉浦昭嘉氏の『29』。何者かになりたいけど現実もある程度見えている。加齢を感じ始めているけど、まだ若い。青春まっただ中では明らかにないけどまだ希望や青臭さも残っている。そんな29歳の男によるくだらないけど本気の内省を描いた小説。私自身ちょうど30歳になったばかりのタイミングでこの本に出会えてよかった。



・昨日届いて今日聴き始めたStrong Arm Steadyの新アルバム"Stereotype"がかなりよいかも。断言しないのはまだ数曲しか聴いていないから。Phil the Agonyのラップがとても好きなんだよね。この声と、フロウ、ライミング、聴いていて癖になる。Phil the AgonyそしてStrong Arm SteadyはTalib Kweliの作品への客演で知った。HIP HOPの世界には"real recognize real"(本物は本物に気付く)という言葉がある。リアルなアーティストのアルバムにはリアルなアーティストが客演している。だから客演からたどっていけば芋づる式にいいアーティストや作品を見つけられる。一般的に日本でSASと言えばサザン・オールスターズなんだろうけど、私にとってはStrong Arm Steady。



2012年8月27日(月)

・とんかつ屋さんでポークソテーを待っていると後から入ってきた年配の客が店内に流れているテレビのニューズを見てこう言った。「携帯で連絡して犯罪起こすやつがたくさんいるよね。携帯なんてない方がいいんだ」。この人は、犯罪者が車で移動したら「車なんてない方がいいんだ」と言うのだろうか。二つ離れた席で私はiPhoneをいじっていた。遠回しに私にケンカを売っているのだろうかと一瞬思ったが、それは考え過ぎだろう。気にせずTwitterのTLをスクロールした。

・竹内洋氏の『教養主義の没落』を読了。大学時代を思い出した。私という一人の人間も教養主義に憧れ、そして幻滅してきた。やや題材が重なる本では、学生の頃読んだ内田義彦氏の『読書と社会科学』が印象深かった。





2012年8月28日(火)

・自らの器とは不釣り合いなおもちゃを手に入れた人は、周りの人たちを不幸にする。