2010年8月2日月曜日

ソウル見聞録 (2)(2003年3月4日執筆)

ホテル外を歩く

ジャージに着替えて外に出る。言い忘れたが、冬の韓国の気温は日本より低い。旅行前にヤフーの旅行情報ペイジで調べていたのだが、確か今日は最高が6度、最低が0度。ただ先ほどまで一緒だったガイドさんによると、最も寒い時にはこんなものではないらしい。まあそれでも結構な寒さなわけで、ジャージ1枚で出たのは失敗だった。

適当に、ぶらりとホテル周囲を散策してみる。コンビニがある。しかも日本のコンビニだ。店名の所がハングルになっているが、明らかにこれはセブン・イレブンだ。ファミリーマートもある。探すまでもないくらい、焼肉屋が林立している。宿舎からの客を狙っているのか、食い物屋が多い。安全上の理由から、あまり裏道に深入りするのは止めておいた。


(ファミリーマート)

外の冷気に身をさらしていると、だいぶ気持ち悪さが解消されてきた。30分ほど前には飯を食うなどもっての他、「行くなら俺を置いて2人で行ってくれ」と言っていたが、何とか「食うんなら付き合ってもいいよ」と言えるくらいには復調してきた。

食欲旺盛なYの推進により、結局、今夜は夕食を食べることにした。やはり、南朝鮮に来たからには焼肉がいい。ホテルの向かい側の店を指差し、「あそこにしよう」とY。

ソウル見聞録 (1)(2003年3月1日執筆)

南朝鮮旅行

あっという間にこの日が来てしまった。今日は2月23日。午前9時14分、横浜駅の緑の窓口に一番乗りした私は、使い慣れない車輪付きのカバンを地面に置き、ほっとため息をついた。それは安堵のため息だった。まず、待ち合わせの時間に間に合ったという安堵。そして何より、この旅行自体が実行できるという安堵。前々から、アメリカのイラク攻撃の時期と重なってしまうのではないかと危惧していた。だが報道を追う限り、3月にずれ込みそうだ。

とは言っても、私は別にイラクに行くわけではない。そんな危なっかしいことをするわけがない。「人間の盾」とかいう運動の活動家でもあるまいし。目指すのは大韓民国。デモクラシー(民主政権)の方の朝鮮だ。3泊4日の予定。友人2人とともに。

なぜ韓国へ? 正直なところ、そんなに深い理由はない。春休みに海外に行きたい。しかもなるべく安く行きたい。なら台湾か南朝鮮だ。そこから先は何となく韓国に決まった。もちろん、ただ海外で旅費が安いというだけでここに決めたわけではない。ぼんやりとした興味はある。何となく訪れてみたいと思っていたのは確かだ。

成田へ

待ち合わせは20分。14分にY、18分か19分にFが現れ、参加者の3人が揃った。参加が予定されていたKは諸般の事情により参加を見送った。38分発の電車に乗り成田に向かうことになっている。

2010年8月1日日曜日

とりあえず行ってみた香港・マカオ、その記録(9)(2004年12月24日執筆)

もうやる気がない

明日の朝帰国するため、今日が実質最終日だ。しかし、もはや俺たちから、観光する意欲はほとんど消え去っていた。もう疲れた。

携帯のアラームは鳴ったはずだが、どうやら俺が無意識に止めていたらしい。記憶にないがおそらくそうなのだろう。起きたら10時45分だった。さあ、今日は何をしようか、という感じではない。むしろ、ああ、まだ一日あったのか、というのが私たちの内なる声に近かった。

しぶしぶ起き上がり、嫌々ながら着替えて顔を洗い、部屋を出た。11時半くらいだった。

例によって、今日も最初の食事が昼飯だ。電車で金鐘駅に行き、駅近くにあるPacific placeという買い物処に入った。その中に、数百人が座れる椅子とテーブルがあって、それを取り囲むように色々な食い物屋がある場所がある。

しかし、ちょうど一番混む時間なのだろう、人で溢れていて、座れる場所がない。ここで食べるのはあっさり諦め、建物を出た。やけに活気があると思ったら、そういえば今日は日曜日か。

とりあえず行ってみた香港・マカオ、その記録(8)(2004年11月24日執筆)

快適なスピードで

警備員さんの言葉にしたがって、A1系統の止まるバス停まで歩いた。ドッグレース場のすぐ前がバス通りなので、特に迷うことはなかった。ベンチに貼り付けてある路線図を見ると、たしかに先ほど教えてもらった目的地にA1のバスは行くようだ。

ただ、ここで安心してベンチに座っているわけにはいかない。というのも、停留所とはいえ、こちらから積極的に乗る意思を示さないかぎりバスは止まってくれない。何台かA1以外のバスが、まったく減速せず俺らの前を通り過ぎていった。運転手によってはブレーキを踏んで様子を見ていたが。とにかく止まってくれるかはこっち次第のようだ。

道に半身を乗り出す感じで、向こうからバスが来ないか、そして来たらそれがどの系統なのか、判断しなくてはいけない。A1ならばすぐに手を振るなりして運転手に気付かせないといけない。数秒間躊躇したら、容赦なくバスは通過してしまう。さらに午後10時で薄暗く、光情報が限られている。目がよくない(のに裸眼で生活している)俺は諦め、何とか見えるらしいパンダに任せた。


レース会場の外

バス停に着いて10分くらいだっただろうか、パンダがバスが来ているのに気付いた。そして車道に一歩踏み出し、手を大きく振った。いかにも乗ります、という感じで。

ところが、その身振りは完全に放置された。バスは停留所側に幅を寄せる気配すらまったく見せないまま、快適なスピードで正面突破をすることに成功した。

とりあえず行ってみた香港・マカオ、その記録(7)(2004年10月9日執筆)

マカオタワー

今歩いているのは、最初にバスで来たセナド広場に戻るためだ。一旦戻り、そこから再びどこかに向かうのだ。あそこは前述したように国のちょうど真ん中ら辺だから行動するときの「ベースキャンプ」になる。観光案内所みたいなのもあったはずだ。

パンダと微妙な距離を保ったまま歩いていると、徐々に人通りが多くなってきた。広場に近づくにつれ、ちょっと前に通ったところでは考えられないような、近代的な店(デジタル家電を扱う店など)も増えてきた。

広場内の地図を手がかりに観光案内所があるはずのところに行ったが、どうも見つからない。おかしいと思っていたら、潰れていた。入り口の看板にに"for rent"と書かれていて、シャッターが下りていた。やはりここは観光地ではない。


セナド広場に戻る途中


あれがマカオタワー

ただ、案内所がなくても行きたい場所は俺らの頭にあった。マカオタワーだ。タクシーを拾おうと道に出たが、どうもあまりタクシーが通るところではないらしく、なかなか拾えなくて諦めた。

地図上で位置は分かるし、パンダによると大体1.5キロくらいなので、歩くことにした。

1.5キロの徒歩とだけ言うと大したことではないように思えるが、決して楽な道のりではなかった。今まで散々嘆いてきたこの気候の中での移動を通して、俺はだいぶ疲れていた。

とりあえず行ってみた香港・マカオ、その記録(6)(2004年9月18日執筆)

とにかく飯

駅を出た俺らにとっての差し当たっての目的は、一つしかない。昼飯を食う場所を探すことだ。宿舎を出るのが遅かったため、まだ何も食っていないというのに昼の1時が近い。

正確に言うと、探すというよりは「見つける」ことだ。というのも、電車の中でガイドブックを見て、行きたい場所を決めていたからだ。

それは、ファミレス感覚で入れるという、フランチャイズ展開している中華料理屋だ。ガイドブックの写真を見たイメージだと、日本でいうバーミヤンみたいなもんなんだろうと思う。

しかし、近いところまで来たはずなんだが、どうも店を見つけることができなくて立ち往生。すると、いきなりパンダが地図を片手に何かの店に突撃し、店員さんに道を聞いてきた。「向こうだ」と、爽やかな笑顔で指差すパンダ。俺はちょっと驚いた。こいつは単身で海外に行ったこともあるのだが、そういう経験の中で、こういう思い切りのよさ、勇気を身に付けたのだろうか、と感心する。言葉が分からないのに。

どうやら、パンダ野郎が得てきた情報によると、店は俺らがついさっき通り過ぎたところあったらしい。そして、数十秒歩くと、あったあった。何で見落としていたんだ。

とりあえず行ってみた香港・マカオ、その記録(5)(2004年8月16日執筆。22歳の誕生日)

料理を待っていると、地元の女性客(40くらい?)が一人で来店して、俺らの座っているテーブルに案内された。何なら店員と、知り合い同士のような手馴れた感じでいくつか会話をかわし、注文した。

すると今度は50くらいのおじさんがこれまた一人で来て、またも俺らのテーブルに座った。どうやらこちらでは相席が当たり前のようだ。俺は隣の椅子に置いていたかばんを床に降ろす。おじさんの方は別のもっといい席が空いたので、そっちに移動した。

いよいよラーメンが来た。「いよいよ」と言うくらい期待していたわけだが、目の前に運ばれてきたそれを見て拍子抜けした。「ん?」という感じ。何がって、その大きさだ。ボウルの直径がせいぜい12-3センチくらいしかない。


期待したわりには・・・

具はもちろん海老ワンタンが3つか4つ入っているが、麺の中に埋没していて、見ただけでは麺とスープしか入っていないように見える。つまり見かけも貧相だ。日本でラーメンというと、ラーメン博物館の「ミニサイズ」でもないかぎり容器のサイズは直径でこの倍くらいはあるし、種類にもよるけど何種類かは具が入っていて、見かけの時点でうまく見せるように工夫している。それに対して、今俺らが食そうとしているラーメンは、「食ってくれ」というオーラをまったく発していない。少なくとも、俺にはそう見える。

味も何というか、驚きも発見もない。麺は硬く、噛み切るのが難しい。口の中で麺を揃えて、ハサミで切るようにしっかり切り目を入れないと、食うときの区切りを付けることができない。スープにはあまりコクとか深みはない。海老ワンタンはさすがにうまいと思った。でも日本でいう「ラーメン」を少しでもイメージして行くと肩透かしを食らう。