パンダホテル
バスに乗っている30分くらいの間、ガイドのおじさんが乗客の日本人たちに、日本語でトークを展開し、色々な情報を提供してくれた。日本語自体は、注意して聞き取らないと意味は汲めないことも多かったが、内容は聞くに値した。たとえば、こんなことを言っていた:
・香港ドルと日本円の交換レートは、旅行会社とバスの中で両替すると、1香港ドルが14.8円。銀行だと14.5円。ホテルだと15円だが手数料がかかる。うちで両替してくれ。
・治安的には、男性がいれば安心。女性だけでも二、三人いれば大丈夫だが、一人だと危ない。ただ、一般的には、香港は安全な場所だからあまり心配はしないで欲しい。
・観光客を騙す手口として、お釣りを渡すときに、札束の中に中国元を紛れ込ませる、というのがある。気を付けてくれ。こういうのは小さな店に多い。大きなところに行けば、そんな詐欺には会わない。
・香港名物の一つに、ワンタンメンがある。ワンタンの具の中の、海老の比率が高ければ高いほど、値段が高くなる。海老対豚が3対7の場合、11ドル。5対5の場合、18ドル。そして100パーセント海老の場合、35ドル。(数字はもちろんたとえだろう。)店によってワンタンメンの値段は違うが、それは必ずしも料理の質の違いを意味しない。海老をどれだけ使っているかの指標と思ってくれ。
ホテルに着く間際に、しゃべり終えたガイドさんが前から席を巡回して、希望者との両替に応じた。俺もパンダ野郎も、3万円分、通貨を交換した。つまり、450ドルを少し切るくらいの金額を手にした。これがこの滞在での軍資金だ。
バスが宿舎前で停車したときには、既に夜の11時過ぎだった。ホテルに入っても、すぐには部屋には入れなかった。色々と、ガイドの面倒な説明を聞いたり、紙に自分たちの名前と日本での住所を書かされたり、そして最終日のロビーでの待ち合わせ時間などを伝えられたりした後、ようやく自由になった。
部屋は19階。1919号室だ。(*この番号に関して、パンダ野郎が小学生並みの下ネタを口から放って俺を絶句させたことについては、このページの品格を落とすため、あえて記述するのは避ける。)とりあえず、無事にここまでたどり着けたことに安堵。長旅を経て宿舎の部屋に入ったときの安らぎは、何とも言えないものがある。