2011年4月29日金曜日

道重さゆみの、現実を作るための、自己評価。

「可愛いとは思ってるけど人気があるとは思ってません。」

正確な時期は分からないが、おそらくモーニング娘。に加入して(2003年)間もない頃のテレビ出演動画だった。

モーニング娘。構成員たちが一列に並び、メンバー内で(世間から)一番人気があるのは自分だと思う場合、手元にあるボタンを押す、という場面だった。

ボタンを押した3人の中に、道重さゆみは入っていなかった。

「どうした道重?」と不思議そうに尋ねる矢口真里にほぼ真顔で道重さゆみが返したのが、最初の言葉である。

ネットで動画を見た私は、機転の利いた対応に大笑いした。

しかし、それ以上に気になったのが、最近の発言とのずれである。

「(もし自分がAKBの一員で)総選挙をやったら一位になると思う」(2011年3月8日「ロンドンハーツ」)

「(私は)世間では一番可愛いと言われている」(2011年4月5日「PON!」)

上記の発言は、「私は一番可愛いと自分で思っているし、それは社会的にも認められている」という信念がなければ成立しない。

しかし、どうも動画から判断するかぎり、デビュー間もない頃は「私は一番可愛いと自分で思っているが、それは社会的には認められていない」というのが基本的な姿勢だったようなのだ。

2011年4月16日土曜日

まだ終わりじゃないんだよ。

あれはちょうど去年の今頃。

金曜日だった。

いつもの昼休み明け。いつもの定例ミーティング、のはずだった。

上司が淡々と連絡事項を読み上げていく。課員たちは、黙って聞く。何人かの課員は自分の休暇情報を知らせる。10分後には、いつもの席に戻り、いつもの仕事に戻っていく。驚きも刺激もない、いつもの儀式。

そうあって欲しかった。でも、今回だけは違った。

まずは書類のファイリングを済ませて、あのメールを片付けるか。俺は、席に戻ってからやることを考えていた。

その時。一瞬だけ間を置いて、上司が口を開いた。

「えーと、あと、大変残念なんですが・・・」

何かが普通ではないことだけは分かった。