2010年9月28日火曜日

一生に一度の経験  ~世界杯観戦記~ (3)(2002年7月9日執筆)

試合前の展望

我々が会場に到着し、席に着いたのが大体2時5分。3時半のキックオフまでは約1時間半を残している。この時点では、まだ観客はそれほど入っていない。私たちの席の周辺の、少なくとも半径5席分くらいの範囲にはまだ誰も座っていない。荷物を脇の席に置いて、ゆったりと腰をおろす。

改めて、このスタジアム全体を、ゆっくりと見渡す。それにしても、本当に客席からピッチが見やすい。私と I の表情は、だいぶ前から、ずっと緩みっぱなしだ。陸上トラックがあるのに、しかも我々の席は二階なのに、ほとんどその障害を感じさせない。客席が急な角度で作られているからだ。さすが、サッカーが盛んな土地柄なだけある。スタジアムが、「サッカーを観るために」造られている。客席からサッカーが観やすいかどうか。私にとってこれは、いい競技場と悪い競技場とを分ける唯一の基準である。(この点では、私の地元の横浜国際競技場など、全くお話にならない。情けない限りだ。そのうち詳しく書くつもりです。)


(少しずつ、席が埋まり始める)

まだまだ時間があるので、順番に席を離れ、ビールを買って来た。私はビールは普段飲まないし、実のところ苦手なのだが、一口飲んでみると、どういうわけかこれがうまい。「ここまでの道のりを歩いてきたからだよ、」と I。よく、身体を動かしてから飲むとビールはうまいというが、本当にその通りなんだな、と実感。ところが、そう安心して飲んでいると、二口目、三口目、と続くにつれ、徐々に飲むのがきつくなっていった。もう、最後の一口などは、半ば強引に喉の奥に流し込んだ。結局、ビールはまずかった。

ビールはまずかったが、それが私の試合に対する期待を薄くすることはなかった。おそらく(予選リーグ同組の)日本は決勝トーナメント進出を決めるだろう。問題は、残る一つの枠に、ロシアとベルギーの、どちらが入り込むことができるかだ。今日の90分が、この、両国にとっては切実な問いに答えを出すのだ。白熱した試合になるのは間違いない。負けた方にとっては、この試合が2002年日韓ワールドカップにおける、最後の試合になるからだ。熱い試合になることは保証されているようなものだ。

ここで確認のために、この時点(6月14日、試合前)でのH組のデータ。


この順位表から分かるように、ロシアが勝ち点でベルギーを1上回っている。つまり、ベルギーとの直接対決であるこの試合で、ロシアとしては引き分けでも決勝トーナメントに進めるのだ。ベルギーとしてはどうしても勝たなければならないし、逆に言えば、勝てばロシアを押しのけてグループ2位になることができる。両者にチャンスはあるが、ややロシアが有利だ。

勝ち点以外でも、「白い巨人」に有利な材料がある。それは、サポーターの多さである。試合開始前の会場に独特の高揚感を与えているのは、旧社会主義国からやってきた、数多くのサポーターたちである。風変わりな、ラッパのような楽器を吹いて、合間に「ロシア!(英語の Russia ラシャよりは日本語のロシアに近い音だった)」を連呼する光景は、多少の威圧感すら漂わせている。競技場を見回しても、明らかにロシアの色(白/青/赤)のユニフォームを身にまとった観客の方が多い。ベルギーの応援団の声など、全くといっていいほどエコパに響いていない。おそらく、両国の地理的な条件がこの差を生み出したのだろう。サポーターの勢いという点では、試合終了までかつてのソヴィエト連邦が勝っていた。

試合直前の練習

試合前の練習のために、選手たちが何人かグラウンドに入ってくる。最初に入ってきたのは、我々の席から見て右側のサイドのゴールでキーパーの練習をするためにきた、ロシアの選手数人だった。当然、ラシャンサポーターズから一際大きな歓声が上がる。

しばらくすると、ベルギーの選手たちも入ってくる。それまでは、少人数で、地味に行われていた練習も、活気付く。特にどちらのファンが、というわけではなく、会場全体が、「待ってました」とばかりに、期待のこもった温かい拍手を送る。両手を挙げて、その拍手に応えるプレイヤーたち。

ロシアのメンバーも本格的に入ってくると、当然のごとく客席の盛り上がりも一層高まる。決戦に向けて、選手と共に観客も準備運動をしている、といった感じだ。



(試合前の練習風景。上がロシア、下がベルギー)

しかし、それにしても、ロシアのミドルシュートの練習はすごい。なにせ、まともにゴール内に飛ばないのである。守備が付いているわけでもなく、相手はゴールキーパーだけ、という何のプレッシャーもない状態。そこからゆっくりと打って、それでも枠を外れる。キーパーにとっては練習にならない。日本との試合でも散々長い距離のシュートをふかしていたが、練習の段階からこの調子だ。

練習を終え、両チームが一旦引き返す。いよいよ近づいてきた。次に彼らが入ってくるのは、試合を始めるための選手入場だ。

チケットはまとめて2枚手に入れたのだが、私の席と I の席の間には、一つ間が空いていた。しかし、その席に座るはずだった人に頼んで、私と席を代わってもらうことが出来た。彼女(席を代わってもらった人)が来たのは、練習が終了した後、かなりぎりぎりのタイミングだった。この頃になると、観客の入り具合も本格的になってきた。

54人の入場

スタメンの紹介が終り、選手らが、緑の戦場に足を踏み入れる。毎度おなじみの、テレビで見慣れた光景だ。最初に、子供たちがフェアプレイを訴える旗を両脇から支えて入ってくる。それに先導されて、審判団と、チームごとに列を為した選手たちが姿を現す。さらに、今回のワールドカップでは、選手たちにそれぞれ子供が付随している。つまり、ここで入場した人物はなんと54人にも及ぶのだ。そのうち、試合と関係があるのは選手22人+主審+副審2人の25人、第四の審判(予備の審判)を加えても26人しかいない。


(6+4+22+22=大所帯)


(整列。この状態から国歌が流れる)

審判団をはさんで、私の席の側から見て左側にロシアの、右側にベルギーの選手たちが整列する。ここから両国の国歌が流れる。「歌」とは言っても、メロディーだけで歌詞は流れないが。先にベルギー国歌が流れる。その間、胸に手を当てて「愛国者」ぶりを発揮する I。私もそれにならって、左手を右側の胸に当てる。だが自分がベルギー国民でないことに気付き、数秒後には胸からそっと手を離した。

ロシアの国歌が流れ終わり、拍手が鳴り響くエコパスタジアム。これで、試合開始前の儀式は終りだ。コイントスによってサイドが決められ、選手たちがそれぞれのチームの陣形に添ってピッチに散らばる。

「これは入らないよ」

ロシアのキックオフで、試合開始。定刻(15:30)と数分以内の誤差で、ついに始まった。期待感でいっぱいの観客から、大きな拍手と歓声。これは一人一人のひいきチームに関係なく、純粋に試合自体に期待する気持ちから、会場全体から、自然発生的に起きるのだ。素晴らしい瞬間だ。

まだ試合が落ち着いておらず、お互いに得点機もなく、まだ様子見の段階の、前半7分。ベルギーが、遠目の距離からのフリーキックを獲得した。直接狙える距離ではあるが、距離はある。具体的に何メートルかは分からないが、「絶好のチャンス!」といった感じのフリーキックではない。ロシアの側としても、それほど危機感を募らせる距離ではない。

私はⅠに言う。「これは入らない。絶対入らないよ」。これには自信があった。入るわけがない、と思った。今までサッカーを観てきた経験から、何となく分かる。こんな、前半の始まったばかりの時間に、たまたま発生した、それも直接狙うにはやや遠い距離からのフリーキックが、よりによって決まるわけがない。まさか。

しかし、ワレムの放ったシュートは、これ以上ないほどのきれいな放物線を描いて、ものの見事にゴール右隅に吸い込まれた。ロシアのゴールキーパー、ニグマトゥーリンが懸命に手を伸ばして反応するのもむなしく、開始わずか7分で赤い悪魔が先制に成功する。(前半7分、ベルギー1-0ロシア)


(ベルギー、いきなり先制!! 試合再開のために戻ってくる選手たち)

これで試合が面白くなる。ロシアは引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるため、元々は無理して点を取りに行く必要はなかった。よって、ロシアとしては、様子を見ながら、のらりくらりと0-0のままゆっくりと時間を使って、そのまま試合を終らせてもよかったのだ。だが、ベルギーが早々と先制したことによって、そんな甘い計画は木っ端微塵に打ち砕かれた。ロシアも、点を取りに行く必要が出てきた。

ところが、そんな状況にも関わらず、前半のロシアは十分な反発力を見せることが出来ない。DFはベルギーFWの動きに簡単につられてスペースを与える。中盤からのパスは精度を欠く。FWはボールを全くキープできない。そもそもボールをトラップする段階で失敗が目立つ。練習の時と同様、シュートは雑で、枠を捉えることが出来ない。ロマンツェフ監督も見かねたのか、わずか34分で守備的MFのスメルティンにかえてFWのシチェフを投入している。


(前半のロシアの攻撃で、ほぼ唯一の起点となっていた左の15番)

前半のロシアで、ただ一人、ボールをまともに扱えていたのが15番のアレニチェフだ。この選手は、一昔前のサッカーにおける「ウィンガー」のように、あまり守備に気を使うことなく、左サイド前方に張っていた。そして、パスを受けたら相手DFに勝負を仕掛ける。それも、一本調子の突破ではなく、きちんとフェイントをかけて相手をかわしてからクロスを上げる。この選手がいなければ、前半のロシアは攻撃が成立していなかっただろう。

それに対して、ベルギーの動きは全体的に鋭い。特に目立っていたのが、前線のムペンザだ。足の速さと技術を生かして、再三にわたってロシアのディフェンスを切り裂く。キープ力は凄まじく、一人で突破を仕掛けては決定機を演出する。この選手は見応えがあった。ボールを持てば何かをやってくれる選手だ。

だが、ベルギー側も追加点を奪えないまま、前半45分が終了。単発の決定機はあったものの、全体として、前半にはそれほど見るべき内容はなかった。ワールドカップの試合としては、平凡以下といっていい。その最大の理由はロシアのふがいなさだ。ロシアは点を取らないと先がない。後半にどう盛り返してくるのか。盛り返してもらわないと困る。(前半終了、ベルギー1-0ロシア)


(やや低調な前半を終えて引き上げる審判と選手たち)

約15分の休憩をはさんで、両チームの選手たちが再びピッチに入る。ロシアの11人は、ベルギーの選手たちより少し遅れて、小走りで入ってきた。再び22人が自らの位置に立つ。主審の笛を合図に、後半のキックオフ。


(ベルギーのキックオフで後半開始)

ロシアは、ハーフタイム中に監督に相当檄を飛ばされたのだろう。前半とは気合の入り方が違うように見える。早速、後半7分に結果を出す。前半途中から入ったシチェフのシュートをキーパーが弾く。こぼれ球は、ベスチャツニフの足元に。キーパーは倒れたまま。あとは、右足の内側に当てて流し込むだけだった。(後半7分、ベルギー1-1ロシア)

それまではほとんど効果的な攻撃ができず、ベルギーに圧倒されていたロシア。追い付いたことによって、俄然勢いづく。前半にはほとんどボールをキープできなかったFW陣だが、ある程度、ポストプレーが機能し始める。左サイドの15番は前半ほど目立たなくなったが、逆にいえば他の選手の動きがましになってきたということだ。


(後半の早い段階で同点!歓喜のロシア、「早く戻れ」と注意しに行く主審)


(ベルギーの攻撃)

観衆について

観客は、全体的にロシア寄りの雰囲気だ。本国からやってきたサポーターの数でロシアが上回っていたのは前に述べたとおりだが、観戦者の大半を占める日本人も、どちらかというとロシアを応援する雰囲気になっている。理由としては、ロシアサポーターのロシアコールが大きい。「ロシア」は発音しやすいから日本人でもコールに参加することができるし、そもそもベルギーのサポーターからはコール自体がほとんど無いのだから。ただ、とは言っても、とりわけロシアに肩入れする理由もなく、決定機やゴールがあれば、チームを問わず歓声をあげていた。

私と I の座っていたあたりの観客は、最後まで別に熱くならず、ゴールが入っても立ち上がらず、ずっと黙り込んで観戦している人が大半だ。温度は低い。私たちが座っているあたりは、部分的に盛り上がっている人はいたが、基本的にはおとなしく観ている人ばかり。

おとなしく観ているだけなら別に問題はないのだが、私たちの二つか三つ前の席には、禁止されているたばこをプカプカ吸い出す、公共性のかけらもない、その場にいる資格のない、低脳クズ二人組がいた。明らかに周囲の人たちは、この卑劣な馬鹿どもの汚らしい口元から放たれる異臭煙を浴びさせられて、迷惑がっていた。この二人の男(ともにおそらく20代後半)は、着ている服からして(なぜか)イタリア代表のユニフォームで仲良く揃えている。ハーフタイムには、二人して同じようなポーズで、左手にスナック菓子の袋を抱え、右手でつまんではボリボリ食っていた。試合の方は終始無言で見守っていた二人。後姿の写真があるのだが、載せるのはやめておこう。怖いから。

観客といえば、もう一つ。会場に、同時刻に行われている日本対チュニジアで、日本がリードしているという途中経過が伝えられた。当然、会場は盛り上がる。これは当然のことだ。みんな日本人なのだから。だが、今、目の前で行われている試合に対しては今ひとつ反応が鈍いのに、それとの格差が激しすぎる。これだけ盛り上がれるなら、せめてその半分の熱気でもいいから、今観ている試合に注いでもいいんじゃないか。

さらに、一部で、悪乗りしてニッポンコールを始める人まで出始める。どうしても我慢できないんだったら、そんなにニッポンを応援したかったら、自宅のテレビで日本戦を観るか、もしくはパブリックビューイングにでも行けばいい。そこで好きなだけ騒げばいいのだ。ベルギー対ロシアを観に来たはずだが、その試合を楽しむという発想は、どうやら彼らにはなかったようだ。

終盤の点の取り合い

さて、試合の方に話を戻すが、同点に追いついたことで、ロシアに余裕が生まれてきた。選手の中には、「このままのスコアで終了できたらいいんだ」と考えている選手もいたように見えた。フリーキックになっても、明らかにゆっくりと、時間をかけながらボールを取りに行っているのが分かる。

ベルギーは、後半24分、点を取るためにFWのソンクを入れた。この選手はうまい。早速、入って9分の後半33分に、起用に応える仕事をやってのけた。ワレムのコーナーキックを、頭できれいに合わせて、ゴールに突き刺したのだ。これでロシアは、再び点を取らなくてはいけなくなった。(後半33分、ベルギー2-1)


(後半、機能するようになったロシアの攻撃)


(ベルギーの選手の並び方が、見事に4-4-2の形になっている)


(ロシアのフリーキック。前半のベルギーのワレムのようには行かず)

(主将のヴィルモッツが、決定的な3点目を突き刺す。ベンチで祝福を受け、試合再開のために戻ってくるベルギー11。1点目の写真とそっくりな状況)

しかし、そのわずか4分後、ベルギーの主将、ヴィルモッツが、ロシアの望みを打ち砕く。ペナルティエリアの少し外の位置から放たれたシュートは、ロシアDFに当たってコースが変わる。反応しきれないキーパーを尻目に、ボールはゴール右に吸い込まれた。(後半37分、ベルギー3-1ロシア)

ロシアにとっては痛すぎる失点だ。残された時間は、ロスタイムを入れても10分あまり。

本国からのサポーターだけでなく、私と I を含む日本人も加わっての「ロ・シ・ア!」コールに後押しされ、ロシアも意地を見せる。後半43分、長いスルーパスに走りこんだシチェフが、見事な、確実なシュートをゴールに蹴り込んだ。(後半43分、ベルギー3-2ロシア)

観客の盛り上がりも最高潮に達した、最後の数分間。ロスタイムに、ベルギーが時間稼ぎのために、キーパーがゴールキックを蹴るかという絶妙なタイミングで、巧妙な選手交代。これによってベルギーのGKデフリーガーは、莫大な時間をかけてゴールキックを蹴ることに成功する。

結局、ロシアが3点目を決めることは出来ないまま、試合終了の笛が鳴り響く。(試合終了、ベルギー3-2ロシア)ベルギーの予選通過が決定! ロシアは引き分けでもよかったが、結局敗北、これが彼らにとって、今回のワールドカップにおける最後の試合となった。

試合終了の瞬間、ベルギーのベンチから選手、スタッフ全員が飛び出してくる。我先にと、グラウンドで最後まで戦った仲間達に抱きついて、喜びを表現する。ロシアの選手は、うなだれながら引き返すか、その場に倒れこむか、ただただ呆然と立ち尽くすかだった。その試合が重要であればあるほど、結果は勝者と敗者に両極端な意味を持つ。まさに、天国と地獄。「1点の差」が、この残酷なまでにはっきりした光景を作り出したのだ。



(明確すぎる、勝者と敗者のコントラスト。これもサッカーだ)

一生に一度の体験

試合の余韻を噛みしめながら、スタジアムを後にする私とⅠ。試合終了後には、エコパにも日本対チュニジアの結果(2-0で日本)が知らされた。競技場の外は、みな満足した笑顔だ。それはそうだろう。素晴らしい試合を生で観戦出来た上に、日本もグループリーグを一位で通過することができたのだから。知らない人に抱きついても違和感のないような雰囲気ですらある。帰途に着く人々の表情も、皆、穏やかだ。


(帰途へと向かう観客。さながら民族大移動。この写真を最後に、デジカメは電池切れ・・・)

帰りのシャトルバスや電車の運行は問題なく行われた。特別措置で、掛川駅の改札が自由通行だったのが大きかった。ただ、帰りの電車は禁煙ではなく、多くの前近代人が堂々と中毒性のある麻薬を楽しんでいるという、恐るべき未開空間だった。この、現代の阿片窟とも言うべき交通機関の中で、道すがら煙を浴び続けるのはつらかった。

しかし、このたばこの煙は、我々の中にこの日刻まれた、忘れがたい、素晴らしい思い出を曇らせることは出来ない。自国開催のワールドカップの試合を、この目で観戦出来たのだ。この経験の貴重さは、時間がたつにつれ実感できるのだろう。「2002年6月14日」は、私にとっても、Ⅰにとっても、一生記憶から離れないであろう、記念すべき一日であった。

最後に、今回の生観戦を実現させてくれたⅠに、心から感謝したい。(了)

ロシア対ベルギー試合データの情報源:デイリーサッカーダイジェスト、6月14日発売号、33
http://www.sanspo.com/soccer/02worldcup/sokuho/0614_1530_1sokuho.html

(2002年7月9日、午後10時36分)